学校のことや将来のことを相談できる人がいない。

職員の障害に対する理解が乏しい。

ST(言語聴覚士)など、専門職がいない。

施設でも発達検査などができるようにしてほしい。

個別療育の頻度を多くしてほしい。

子どもは楽しそうだが、ためになっているのだろうか?

療育なのか、ただ遊んでいるだけなのかわからない

以前は施設数自体が少なく、”通えるところ”が貴重であったが、 施設数が増えた現在は、”療育”をより重視されるようになった。

START プログラム

「ST-ART(スタート)プログラム」は、言語聴覚士(ST)の専門的な発達援助技術(ART)をベースにした療育支援プログラムです。

言語発達支援の専門家や研究機関の協力のもと、児童発達支援施設における個別指導や小集団療育向けのプログラムとして開発されました。

プログラムの主な流れ

1. 言語聴覚士による、初回アセスメント(言語発達検査) を実施

言語聴覚士が個別に言語発達検査を実施し、お子さまの発達状況を正確に評価すると共に、保護者の方から発達歴や保育園での様子を伺うための面接を行います。

2. 言語発達支援計画(特別支援計画)を立案

検査結果をもとに、個別の言語発達支援計画を立てます。そして、保護者の方と支援目標について確認し、発達支援プログラムに関する同意を得ます。

3. 言葉を育む療育プログラムを実施し、その経過をフォロー

「ST-ART」指導者研修を受講した言語訓練担当職員が、言語発達支援計画に基づいて「ST-ARTプログラム」による個別の言語指導、または少人数のグループトレーニングを行います。

4. 再度言語聴覚士による、再評価を支援計画の見直しを実施

半年に1度、言語聴覚士による言語発達検査を実施(再評価) することで、発達の変化を確認し、支援計画の見直しを行います。

STARTプログラムの特色

●言語聴覚士による様々な言語発達検査

臨床経験の豊富な言語聴覚士がお子さまの発達段階や特性に応じて、様々な言語発達検査を行います。
ご希望があれば、その他の認知機能検査や発達検査を行い、保育園や他の発達支援機関と情報共有することも可能です。

【実施可能な検査】
・新版構音検査
・絵画語彙発達検査(PVT-R)
・質問-応答関係検査
・国リハ式S-S法言語発達遅滞検査
・言語、コミュニケーション発達スケール
・S-M社会生活能力検査
・K-ABCⅡ
etc

●一人ひとりに応じたプログラムで支援

トレーニングプログラムは、ステージ1からステージ4に分かれており、個々の発達とニーズに応じた支援を提供することが可能です。また、いずれのステージも言葉を引き出すための様々な手がかり(Speech cue)が用意され、ST-ARTオリジナルの訓練教材を用いて指導を行います。